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出版社名:白水社
出版年月:2013年2月
ISBN:978-4-560-08263-8
209P 20cm
バルザックと19世紀パリの食卓
アンカ・ミュルシュタイン/著 塩谷祐人/訳
組合員価格 税込
2,178
円
(通常価格 税込 2,420円)
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「牡蠣を100個もってきてくれ!」
『ゴリオ爺さん』『ウジェニー・グランデ』などの長編をはじめ九十三編の作品から成るバルザックの〈人間喜劇〉には、さまざまな「食」の場面が描写されている。バルザックが活躍した十九世紀前半は、ブルジョワの台頭、レストランの発展などによって、パリが美食の中心となっていく時代であった。家庭であれ、レストランであれ、食卓は人間の性格がもっともよくあらわれる場である。バルザックは、家の雰囲気や登場人物の性格を連想させるには、食卓を描くことに勝るものはないと考えていた。『従妹ベット』の読者は、マルネフ夫人のインゲン豆のスープのひどい匂いだけで、この家の女主人や使用人が…(
続く
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「牡蠣を100個もってきてくれ!」
『ゴリオ爺さん』『ウジェニー・グランデ』などの長編をはじめ九十三編の作品から成るバルザックの〈人間喜劇〉には、さまざまな「食」の場面が描写されている。バルザックが活躍した十九世紀前半は、ブルジョワの台頭、レストランの発展などによって、パリが美食の中心となっていく時代であった。家庭であれ、レストランであれ、食卓は人間の性格がもっともよくあらわれる場である。バルザックは、家の雰囲気や登場人物の性格を連想させるには、食卓を描くことに勝るものはないと考えていた。『従妹ベット』の読者は、マルネフ夫人のインゲン豆のスープのひどい匂いだけで、この家の女主人や使用人が怠慢であることが充分にわかる。逆に『田舎医者』のジャコットが主人に出した、澄んで滋味豊かなブイヨンスープの美味しそうな匂いは、家事が完璧にゆきとどいていることを物語っている。フロベール、モーパッサン、ゾラの小説にも「食」に関わる表現や場面が頻出するが、著者は、バルザックこそが「食」を文学に持ち込んだ第一人者だと位置づける。
特異な大食漢、エキセントリックな〈もの食う人〉であったバルザック自身の食生活と重ね合わせながら、十九世紀の食文化・風俗・社会を読みといていく一冊。
内容紹介・もくじなど
誠実、臆病、傲漫、吝嗇―食卓は人間の性格がもっともよくあらわれる場。特異な大食漢バルザックの小説を「食」から読みとく。
もくじ情報:第1章 バルザックの食卓;第2章 レストランの食卓;第3章 宴の食卓;第4章 家庭の食卓;第5章 吝嗇の食卓と食道楽の食卓;第6章 女たちと食卓
誠実、臆病、傲漫、吝嗇―食卓は人間の性格がもっともよくあらわれる場。特異な大食漢バルザックの小説を「食」から読みとく。
もくじ情報:第1章 バルザックの食卓;第2章 レストランの食卓;第3章 宴の食卓;第4章 家庭の食卓;第5章 吝嗇の食卓と食道楽の食卓;第6章 女たちと食卓
著者プロフィール
ミュルシュタイン,アンカ(ミュルシュタイン,アンカ)
伝記作家。1935年、パリ生まれ。現在は夫である作家のルイス・ベグリーと共にニューヨークに住む。『ジェームズ・ド・ロスチャイルド』(1982年刊)や『カヴリエ・ド・ラ・サール―アメリカをルイ14世に捧げた男』(1992年刊)でアカデミー・フランセーズ賞を受賞しているほか『アストルフ・ド・キュスティーヌ1790‐1857』(1996年刊)でゴンクール賞伝記部門を受賞
ミュルシュタイン,アンカ(ミュルシュタイン,アンカ)
伝記作家。1935年、パリ生まれ。現在は夫である作家のルイス・ベグリーと共にニューヨークに住む。『ジェームズ・ド・ロスチャイルド』(1982年刊)や『カヴリエ・ド・ラ・サール―アメリカをルイ14世に捧げた男』(1992年刊)でアカデミー・フランセーズ賞を受賞しているほか『アストルフ・ド・キュスティーヌ1790‐1857』(1996年刊)でゴンクール賞伝記部門を受賞
『ゴリオ爺さん』『ウジェニー・グランデ』などの長編をはじめ九十三編の作品から成るバルザックの〈人間喜劇〉には、さまざまな「食」の場面が描写されている。バルザックが活躍した十九世紀前半は、ブルジョワの台頭、レストランの発展などによって、パリが美食の中心となっていく時代であった。家庭であれ、レストランであれ、食卓は人間の性格がもっともよくあらわれる場である。バルザックは、家の雰囲気や登場人物の性格を連想させるには、食卓を描くことに勝るものはないと考えていた。『従妹ベット』の読者は、マルネフ夫人のインゲン豆のスープのひどい匂いだけで、この家の女主人や使用人が…(続く)
『ゴリオ爺さん』『ウジェニー・グランデ』などの長編をはじめ九十三編の作品から成るバルザックの〈人間喜劇〉には、さまざまな「食」の場面が描写されている。バルザックが活躍した十九世紀前半は、ブルジョワの台頭、レストランの発展などによって、パリが美食の中心となっていく時代であった。家庭であれ、レストランであれ、食卓は人間の性格がもっともよくあらわれる場である。バルザックは、家の雰囲気や登場人物の性格を連想させるには、食卓を描くことに勝るものはないと考えていた。『従妹ベット』の読者は、マルネフ夫人のインゲン豆のスープのひどい匂いだけで、この家の女主人や使用人が怠慢であることが充分にわかる。逆に『田舎医者』のジャコットが主人に出した、澄んで滋味豊かなブイヨンスープの美味しそうな匂いは、家事が完璧にゆきとどいていることを物語っている。フロベール、モーパッサン、ゾラの小説にも「食」に関わる表現や場面が頻出するが、著者は、バルザックこそが「食」を文学に持ち込んだ第一人者だと位置づける。
特異な大食漢、エキセントリックな〈もの食う人〉であったバルザック自身の食生活と重ね合わせながら、十九世紀の食文化・風俗・社会を読みといていく一冊。