中小企業と金融機関の架け橋となる会計の機能を理論的・体系的に解明。「融資（貸出）」「決算書の信頼性」「経営改善」の視点から検討するとともに地域金融機関・中小企業・職業会計人（税理士・会計士等）の役割期待も提示。
もくじ情報：中小企業金融における会計の役割；第１部　中小企業金融における会計の位置づけ（会計情報の役割―会計で情報の非対称性を緩和する；金融政策における会計の位置づけ―その歴史的動向）；第２部　中小企業金融における融資（貸出）（金融検査マニュアルと金融機関の自己査定―金融機関の信用格付と自己査定の実務；金融機関の貸出審査―定量・定性・事業性評価に基づいた貸出審査　ほか）；第３部　中小企業金融における決算書の信頼性（中小企業会計基準―財務経営力と資金調達力を高める会計の活用；会計システム―決算書の信頼性を高める会計システムとは　ほか）；第４部　中小企業金融における経営改善（経営改善計画―策定と活用による業績管理；モニタリング―モニタリング実務と金融機関との信頼関係の再構築）

坂本　孝司(サカモト　タカシ)
税理士・米国公認会計士。博士（経営情報科学・愛知工業大学）。愛知工業大学経営学部・大学院教授。１９５６年生まれ。１９７８年神戸大学経営学部卒業。１９９８年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学、２０１１年愛知工業大学大学院経営情報科学研究科博士後期課程修了。経済産業省「中小企業政策審議会」臨時委員、中小企業庁「中小企業の会計に関する研究会」委員等を歴任。現在、ＴＫＣ全国会会長、中小企業会計学会副会長