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出版社名:平凡社
出版年月:2019年7月
ISBN:978-4-582-82489-6
316P 19cm
「差別はいけない」とみんないうけれど。
綿野恵太/著
組合員価格 税込 2,178
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セクハラや差別が後をたたないのは、「差別はいけない」と叫ぶだけでは、解決できない問題がその背景にあるからだろう。反発・反感を手がかりにして、差別が生じる政治的・経済的・社会的な背景に迫る。「週刊読書人」論壇時評で注目の、気鋭のデビュー作。足を踏んだ者には、踏まれた者の痛みはわからない。「足を踏まれた!」と誰かが叫び、足を踏んだ人間に抗議するのは当然である。しかし、自分の足は痛くない私たちも、誰かの足を踏んだ人間を非難している。「みんなが差別を批判できる時代」に私たちは生きている。だから、テレビでもネットでもすぐに炎上騒ぎになるし、他人の足を踏まないように気をつけて、私たちは日々暮らしている。こ…(続く
セクハラや差別が後をたたないのは、「差別はいけない」と叫ぶだけでは、解決できない問題がその背景にあるからだろう。反発・反感を手がかりにして、差別が生じる政治的・経済的・社会的な背景に迫る。「週刊読書人」論壇時評で注目の、気鋭のデビュー作。足を踏んだ者には、踏まれた者の痛みはわからない。「足を踏まれた!」と誰かが叫び、足を踏んだ人間に抗議するのは当然である。しかし、自分の足は痛くない私たちも、誰かの足を踏んだ人間を非難している。「みんなが差別を批判できる時代」に私たちは生きている。だから、テレビでもネットでもすぐに炎上騒ぎになるし、他人の足を踏まないように気をつけて、私たちは日々暮らしている。このような考え方は、「ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ、PC、政治的正しさ)」と呼ばれている。けれども、世の中には「差別はいけない」という考えに反発するひともいる。ポリコレはうっとおししい……正しさを考えるだけで息が詰まる……ハラスメントだってわざとやったわけじゃない……。セクハラ、パワハラは無くすべきだし、ヘイトスピーチを書き込んではいけない。それは大前提だ。しかし、ポリコレへの反発・反感が存在するのにはそれ相応の理由があるはずだ。みんながポリコレを自覚して、合理的に行動すれば、差別はなくなるのだろうか。もっとも人間はそんなに賢い生物ではないかもしれない。セクハラや差別が後をたたないのは、「差別はいけない」と叫ぶだけでは、解決できない問題がその背景にあるからだろう。本書は反発・反感を手がかりにして、差別が生じる政治的・経済的・社会的な背景に迫っていきたい。
内容紹介・もくじなど
もくじ情報:まえがき―みんなが差別を批判できる時代 アイデンティティからシティズンシップへ;第1章 ポリティカル・コレクトネスの由来;第2章 日本のポリコレ批判;第3章 ハラスメントの論理;第4章 道徳としての差別;第5章 合理的な差別と統治功利主義;第6章 差別は意図的なものか;第7章 天皇制の道徳について;あとがき ポリティカル・コレクトネスの汚名を肯定すること、ふたたび
もくじ情報:まえがき―みんなが差別を批判できる時代 アイデンティティからシティズンシップへ;第1章 ポリティカル・コレクトネスの由来;第2章 日本のポリコレ批判;第3章 ハラスメントの論理;第4章 道徳としての差別;第5章 合理的な差別と統治功利主義;第6章 差別は意図的なものか;第7章 天皇制の道徳について;あとがき ポリティカル・コレクトネスの汚名を肯定すること、ふたたび

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