内容紹介：わずか３４年の生涯を通じておのれ自身と世界を理解しようとし、神的思惟を試みたシモーヌ・ヴェイユ。その人生と魂の遍歴を描く。
わずか三十四年の生涯を通じて、おのれ自身と世界を理解しようとし、神的思惟を試みたシモーヌ・ヴェイユ。本書は、ヴェイユの兄アンドレから「シモーヌ・ヴェイユ全集」の編纂を託された著者による待望のヴェイユ論。ヴェイユの人生と魂の遍歴を描き、聖なる異才の核心に迫る。
もくじ情報：第１章　知的教育；第２章　思想に召されて；第３章　「下層の人びと」を守る；第４章　ゆっくりと超越のほうへ；第５章　『カイエ』―実験ノートそして魂の手記；第６章　純粋思弁のほうへ；第７章　風変わりなキリスト者；第８章　不幸とよろこびの間；第９章　聞かれないメッセージ；第１０章　行き過ぎと悪い癖；第１１章　人物、エクリチュール；結論

ド・リュシー，フロランス(ドリュシー，フロランス)
フランス国立図書館草稿部主任上級司書。ポール・ヴァレリーの研究で１９８４年に博士号を取得。２０１０年までガリマール社「シモーヌ・ヴェイユ全集」の責任編集者