“不殺生”を標榜する仏教者が戦争に巻き込まれた場合、どのような対応が可能なのか―非暴力・非戦と仏教の立場。この困難な実践的課題を“釈尊の思想と行動”から読み解く！
もくじ情報：第１章　種族主義の栄光と挫折（コーサラ国とシャカ族；シャカ族の血統神話　ほか）；第２章　王権と仏教サンガ（戦争と教団の対応；四依法と教団の経済事情）；第３章　インド思想における暴力の問題（シャカ族の戦争；『バガヴァッド・ギーター』と仏教　ほか）；第４章　種族滅亡と宿業論（初期の仏教における業思想；シャカ族の救済）

多田　武志(タダ　タケシ)
１９４１年、神戸市生まれ。新聞・書籍編集、研究所法人事務職を経て、２００１年、退職。その間、広く宗教と文学に関する評論活動を続ける。近年は初期の経典資料による「仏伝研究」に取り組む。２０１７年、仏教大学大学院文学研究科（仏教学専攻）修士課程修了（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）