イギリスから逃げるようにリネア王国へ移り住んで７年、クララは遠からず国王となるアラリックに仕えている―ひそかな想いをずっと押しころしながら。だが、彼が資産家令嬢との政略的な婚約を破棄した夜、クララはほとばしる情熱を抑えきれず、身を捧げてしまう。５週間後、妊娠が明白になると、彼は非情な結婚を申し出た。「きみを愛せないが、子どもには王位を継がせたい」彼女は冷徹な言葉に傷ついたが、我が子のため求婚を受け入れた。ハネムーン先で恐るべき試練が待ち受けているとも知らず。

グレイソン，エミー(グレイソン，エミー)
ロマンス小説への憧れの原点は、子供の頃お気に入りだったミステリー・シリーズ。主人公の女探偵の謎解きもいいけれど、男性キャラクターとのロマンティックな場面を繰り返し読んでいた。２０年以上の後、ハーレクイン編集部から契約の連絡が来て、作家になる夢がかなった。執筆していないときは、幼い息子を追いかけ回したり、ペットの世話をしたり、忙しい合間をぬって、消防士の夫と庭で過ごしたりしている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）