本書は、全１４課からなり、キルギス語を話す・読む・聞く・書くという４技能を身に付けられるように構成されています。大学で学ぶレベルをめやすに、独習する方にも、それぞれのペースで本格的にキルギス語の基礎を学べるように工夫されています。やさしい解説：基本文型が実際にどのように用いられているかを例文で示しながら、学ぶべき文法事項について解説します。また、「もう少し」というコラムを設け、本文で説明しきれなかった重要な文法テーマを取り上げて解説しています。キリギス社会が分かるコラム：キルギス語だけではなく、キルギスの社会・文化の背景を日本語で分かりやすく解説しています。また、「キルギス語豆知識」という小さなコラムでは、言葉の背景や実際を楽しく学べる工夫をしています。独習者を考慮した構成：巻末には、豊富な補足資料、重要な語形変化を整理した文法表、さらに本教科書内に使用されたすべての単語を収録した単語帳を収めました。母語話者による発音を確認できる音声ダウンロード：本書に例として示したキルギス語は、母語話者である筆者による発音を東京外国語大学出版会のウェブサイトよりダウンロードして聴くことができます。
もくじ情報：１（指示代名詞と平叙文「これは本です」；疑問詞を使った疑問文と答え　ほか）；２（人称代名詞と人称接尾辞「私は～です」；否定文と人称接尾辞「私は～ではありません」　ほか）；３（格の種類―６種類の格；格接尾辞の変化パターン　ほか）；４（属格「の」と３人称所有接尾辞；３人称所有接尾辞の使い方　ほか）；５（動詞の構造；単純な命令・否定命令（単数）　ほか）；６（動詞の現在・未来形；動詞の現在・未来形の否定文　ほか）；７（動詞の過去形の肯定文、疑問文；動詞の過去形の否定文　ほか）；８（形容詞の使い方；形容詞の種類（１）意味による分類　ほか）；９（動詞の現在進行形；動詞の現在進行形の否定形　ほか）；１０（動詞の完了・経験形の肯定文「～した、～したことがある」；動詞の完了・経験形の疑問文、否定文　ほか）；１１（願望の表現「～したい」；義務と禁止の表現　ほか）；１２（動詞の条件形「～したら、～すれば」；未来時制　ほか）；１３（キルギス語の態（ヴォイス）；受動態「～れる、～られる」　ほか）；１４（使役態「～させる」；相互・共同態「互いに／ともに～する」）

ジャクシルク，アクマタリエワ(ジャクシルク，アクマタリエワ)
独立行政法人日本学術振興会特別研究員ＲＰＤ（新潟大学）、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー、東京外国語大学非常勤講師、東京外国語大学オープンアカデミー講師。２０２４年４月より、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門・特任研究員。専門は言語学（博士（学術））。２００６年に日本国文部科学省国費留学生として東京外国語大学に来日