内容紹介：弘化三年、京都。新政権樹立を図る謀略を推進する密議が行われた夜、泰平の世を覆し、この国を動乱の渦中へ導こうとする怪人物と陰陽師の密議も行われていた－－。同じ頃、大坂で起こる連続殺人事件。その背後には、廻船問屋の抜け荷が関わっていた。この事件を探る闇の世間師・音羽一家は、京都の密議と大坂の事件のつながりに気付く……。風雲急を告げる幕末を舞台にした痛快時代小説。
神道、陰陽道、芸術…多様な視座から幕末の“闇”を立体的に浮かび上がらせる！斬新かつ痛快な時代小説。世間の知らない幕末の裏側に、ダークヒーロー「音羽一家」の活躍あり！闇の水脈シリーズついに完結。

川喜田　八潮(カワキタ　ヤシオ)
劇作家・文芸評論家。１９５２年京都市生まれ。京都大学工学部中退。後、同志社大学文学部に編入学・卒業。駿台予備学校日本史科講師、成安造形大学特任助教授を歴任。１９９８年より２００６年まで、文学・思想誌「星辰」を主宰。２０１６年に、川喜田晶子と共にブログ「星辰―Ｓｅｉ‐ｓｈｉｎ―」を開設。批評文・書評など多数掲載（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）