内容紹介：座光寺家の若き当主として、家臣や千葉周作道場の仲間とともに剣の修行に励む座光寺左京藤之助は、江戸にできた砲術調練場や講武館に新しい時代の風を感じていた。そんな中、老中首座堀田正睦から驚きの命が下る。長崎に向かう船に乗った藤之助を待ち受けるものとは－－。
安政三年を迎え、剣術稽古に励みながら玄武館道場を襲う騒動に立ち向かう座光寺家当主藤之助に、御城から緊急の呼び出しがかかる。老中首座から告げられた驚きの使命により、江戸湊を出航する帆船江戸丸に急遽乗り込むことになった藤之助を待ち受けていたのは、海上での試練に次ぐ試練であった―。新天地に向かう藤之助、その波瀾の運命がついに動き出す！

佐伯　泰英(サエキ　ヤスヒデ)
１９４２年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’９９年初の時代小説「密命」シリーズの刊行を手始めに、次々と時代小説を発表（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）