地域医療の前哨点として日夜活動する医師にとって、医院はわが城であり、その城を形作るものが医院建築である。病院建築に関しては、多くの専門家によって論じられ、また学会等に討議されているが、ひとたび医院建築に目をやると、その資料等は僅かな建築業者のパンフレットに頼らざるを得ないのが現況である。『医誌からみた医院建築』、『こんな医院を作ってみたい』開業医として、一生を過ごす城である医院建築を私なりに探ってみることにする。
もくじ情報：総論（建築の変遷；医・住の関係；３つの動線；玄関；受付；待合室；薬局；診察室；トイレ；スリッパ；院内標示；ニューメデイア；医師より建設設計者にのぞむ）；各部（小児科；小児科―ビル診療所；小児科；外科・整形外科―ビル診療所；整形外科；皮膚科―ビル診療所；産婦人科；産婦人科；眼料；耳鼻咽喉科；精神神経科―ビル診療所；形成外科；内科・外科―ビル診療所）；資料・建築業界より見た医院建築