ルヴィラード・プレ将軍は、バルデアル公の奸計によって無実の罪に陥れられ、殺されるところを、山賊サファレルにからくも救い出された。しかし、「イルディガルの双頭の鷹」と異名をとる彼は、いまやイルディガル皇国のお尋ね者になってしまった。「まさか…、プレ家の嫡子であるわたしが、山賊にまで身を堕とすことになろうとはな―」そんなルヴィラードに、バルデアル公が放った討伐軍が迫る。追撃の手を逃れ、別の砦へと向かう途中、ルヴィラードは、虹色に輝く透明な二枚羽を持つ不思議な少女に出会った。この少女が、彼の今後に大きな影響を与えるのだった！百人の英雄たちが駆けめぐり時代を紡ぐ、大好評のシリーズ第６弾。