本書では、今問題の「生きる力」について、一般とはすこし違った角度で考究した上、本来ならそれを育てるはずの社会科の教育について、その歴史を顧みながら今後を考えた。また、今日苦しみ悩んでいる教師のために、やりがいに満ちた輝く道があることを示している。もっと人間そのものに眼を向ければ、挽回は十分可能なのである。子どもに対する見かたを変えれば、教師自身が驚くほど変わる。
もくじ情報：１　新しい世紀に真向かう（生きることの教育―“生きる力”論考；社会科五十年と今後の使命　ほか）；２　温かくたじろがぬ教師像（ひとりひとりを生かす教師；教師は親と理解しあえるか　ほか）；３　教育の常識を根底から変える立場（授業観変革のための根本視点；教材観を一新せよ　ほか）；４　断想―教育と人間（カルテ・カリキュラム；国語の指導　ほか）