内容紹介：高校の教員だった亜佐子は夫のアメリカ転勤を機に退職する。しかし夫は単身赴任のまま亜佐子を呼び寄せることはなかった。退職から一年後、亜佐子は元同僚の恩田とばったりと出会う。やがて二人は、都心の美術館や画廊を回り夕食をともにしたり、景色の好いところへスケッチに出かけたり、定期的に会うようになる。節度ある大人のつきあいを保ちながら、二人は互いが運命の人であると気づいていた。やがて一本の電話が二人の穏やかな日々を破る……。この世では結ばれることのなかった秘められた恋とそのゆくえを描いた小説。
高等学校教員だった亜佐子は夫の転勤を機に退職をする。しかし先発した夫は単身赴任のまま、亜佐子を呼び寄せることはなかった。退職から１年後、亜佐子は元同僚の恩田とばったり出会う。そして、ふたりは定期的に会うようになり…。決して激情に走ることなく、自分の立場をわきまえたふたりの大人の、切なく淡い恋の物語。この世には、遠い過去から約束されている固い絆があるという。現世で、そんな運命の相手と出会うことができた、ある男女の純愛小説。

藤　あらら(フジ　アララ)
東京都出身（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）