内容紹介：PC橋梁は，PCの優れた構造特性を各種の工夫を凝らして適用し，社会基盤の整備に顕著な貢献をしてきた。本書は，PC技術の発展を目指し，プレストレストコンクリート技術協会の協会賞を受賞されたPC橋梁を主体に採りあげて，開発し採用された技術的理由を写真とともに解説した書である。新しい構造形式のPC橋梁について実例を挙げて取りまとめ，新材料や高品質化された材料をどのようにPC橋梁に適用してきたかを概説しており，PC橋梁の魅力を引き立て，新たなPC橋梁への挑戦を促すものである。
わが国におけるＰＣ構造の最近の開発状況と今後の展望について、ＰＣ橋梁の技術を主体にして述べる。また、耐久設計と維持管理・補修・補強および国際化の視点から、ＰＣ橋梁の技術開発の現況と今後の展望についても言及する。
もくじ情報：１　はじめに；２　ＰＣ橋梁の構造形式の多様化；３　最新のＰＣ橋梁の構造形式；４　設計・施工および材料；５　耐久設計；６　維持管理・補修・補強；７　国際化に対応したＰＣ橋梁の品質保証；８　あとがき

辻　幸和(ツジ　ユキカズ)
群馬大学大学院工学研究科社会環境デザイン工学専攻教授。昭和４４年名古屋工業大学工学部土木工学科卒業。昭和４９年東京大学大学院工学系研究科土木工学専攻博士課程修了、工学博士