イタリアで著名な作家の女性美論。ギリシャ神話他に測鉛し、幾多の古典的な恋愛ペアを範例にして、性の歴史等を追求する。

イタリアのベストセラー作家Ｌ・デ・クレシェンツォには、人事万般で無縁なものはない。本書では女性美を追究すべく神話世界に測鉛し、幾多の古典的な恋愛ペアを範例にして、なぜ女性の方が男性よりも頻繁に見捨てられるのかを追求する。劇的な性の歴史物語へのクレシェンツォの概観は機知に富み、刺激的であり、往々にして挑発的にもなっている。古典を現代の視点から考察しようとする野心作であり、パルマ・ドーロ賞（１９９９年度）にも輝いた。
もくじ情報：女は違う；女は男よりも美しい；セックス；愛；レスビアンの愛；売春；卑猥な言葉；女性哲学者たち；歴史の中の女性たち；小休止―誘惑された遺棄されて〔ほか〕

デ・クレシェンツォ，ルチャーノ(デクレシェンツォ，ルチャーノ)
１９２８年８月１８日、ナポリ生まれ。イタリアの作家、映画監督、役者、ＴＶディレクター。元ＩＢＭイタリア支社長。市民哲学者として知られている。『神話世界の女性群像―現代の視点から古典を読む』でパルマ・ドーロ賞（１９９９年度）を受賞した