事例から学ぶ不正取引。近年のインサイダー取引の実情および金商法の平成２５年改正について、第一線の執筆陣がわかりやすく解説。違法性を理解し、実務に活かすための一冊！
もくじ情報：第１章　インサイダー取引規制の趣旨と概要（インサイダー取引の意義；インサイダー取引規制の根拠―アメリカ判例法の展開；インサイダー取引規制の根拠―わが国の考え方；わが国のインサイダー取引規制の特色；インサイダー取引規制のエンフォースメント）；第２章　近年のインサイダー取引の実情（近年のインサイダー取引事例；いわゆる「公募増資インサイダー」事案の発生；インサイダー取引の発生を未然防止するための体制；インサイダー取引防止規程；情報管理体制の整備；平成２５年金融商品取引法改正（情報提供・取引推奨規制導入等）、日本版スチュワードシップ・コードを踏まえたインサイダー取引防止体制上の留意点）；第３章　平成２５年改正金商法によるインサイダー取引規制（平成２５年改正の経緯；情報伝達・取引推奨規制；公開買付者等関係者のインサイダー取引規制（法１６７条）の改正；会社関係者のインサイダー取引規制（法１６６条）の改正；上場投資法人等にかかる投資証券等に関するインサイダー取引規制の導入；その他）；第４章　自主規制機関におけるインサイダー取引防止に向けた取組み（金融商品取引所におけるインサイダー取引防止に向けた対応；日本証券業協会におけるインサイダー取引防止に向けた対応）；第５章　インサイダー取引防止に向けた課題（取締当局・立法当局側の課題；企業側の課題）

川口　恭弘(カワグチ　ヤスヒロ)
同志社大学法学部教授。神戸大学法学部卒業。愛媛大学法文学部助教授、神戸学院大学法学部教授を経て現職。法学博士（神戸大学）。金融審議会・インサイダー取引規制に関するワーキング・グループ委員（平成２３年度・２４年度）