内容紹介：１９６０年代アメリカ。アフリカ系アメリカ人の真面目な少年エルウッドは、無実の罪により少年院ニッケル校に送られる。しかし校内には信じがたい暴力や虐待が蔓延していた――。実在した少年院をモデルに描かれた長篇小説。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。
１９６０年代前半、フロリダ州。アフリカ系アメリカ人の真面目な高校生エルウッドは、大学進学を志していた。しかし、彼は無実の罪により、少年院ニッケル校に送られることになる。信じがたい暴力や虐待が蔓延するニッケル校で、エルウッドは皮肉屋の少年ターナーと友情をはぐくみ、なんとか日々をやりすごそうとするが―。実在した少年院をモデルに描かれた『地下鉄道』著者の最新長篇小説。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー。ピュリッツァー賞受賞。

ホワイトヘッド，コルソン(ホワイトヘッド，コルソン)
１９６９年生まれ。ハーバード大学卒業後、ヴィレッジ・ヴォイス紙で働く。１９９９年に第１長篇Ｔｈｅ　Ｉｎｔｕｉｔｉｏｎｉｓｔを発表。２０１６年に刊行された第６長篇にあたる『地下鉄道』（ハヤカワ文庫刊）は、ピュリッツァー賞、全米図書賞、アーサー・Ｃ・クラーク賞など７の文学賞を受賞し、多数の有力紙誌の年間ベスト・ブックに選出。バリー・ジェンキンス監督による映像化が決定している。２０１９年に発表した第７長篇にあたる『ニッケル・ボーイズ』で再びピュリッツァー賞を受賞し、同賞を２度受賞した史上４人目の作家となった。本書はアレックス賞、カーカス賞、オーウェル賞も受賞した。ニューヨーク在住