内容紹介：「人助け」の指数が世界１２６ヵ国中、最下位の国。「自己責任」や「自助」ばかりが強調される今、この国はどこに向かうべきなのか？
日本は「おもてなしの国」と言われ、自分たちでもそう思っています。ところが、「世界人助け指数」では、日本は１２６ヵ国中１０７位、そして「世界価値観調査」で「他国の人は信頼できる」と答えた人はオランダ１５．４％、アメリカ８．１％に対して、日本はわずか０．２％。つまり、日本は他人にも他国にも「やさしくない国」なのです。では、昔からずっとそういう国だったのでしょうか。本書は、その真相を歴史的・社会的な視線で探っていきます。「自己責任」や「自助」が声高に叫ばれるこの国で、私たちはどこに向かっていくべきなのか―今こそ読むべき、この国の真実と希望がここにあります。
もくじ情報：序章　人にやさしくない、貧しい国ニッポン；第１章　他人を信頼しない日本人；第２章　そもそも、なぜ人は他人を助けるのか；第３章　日本人の社会参加；第４章　利己主義の社会的帰結；第５章　日本はベーシック・インカムを導入すべきか

田中　世紀(タナカ　セイキ)
１９８２年、島根県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士（学術）。現在、オランダ王国フローニンゲン大学助教授。専門は、政治学・国際関係論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）