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出版社名:草思社
出版年月:2022年6月
ISBN:978-4-7942-2580-1
119P 20×22cm
ダマして生きのびる虫の擬態
海野和男/写真と文
組合員価格 税込 2,376
(通常価格 税込 2,640円)
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内容紹介・もくじなど
内容紹介:著者は2021年の夏に兵庫県の伊丹市昆虫館でオンラインにより「昆虫の擬態」についての講演を行った。本書は好評だったこの講演をもとにまとめられたものである。著者は昆虫写真家として50年ぐらいのキャリアがあるが、そのテーマの一つが世界のいろいろな擬態昆虫の写真撮影である。その成果は『昆虫の擬態』(平凡社、自然写真協会賞)ほかの写真集にまとめられている。本書はそれらの中から選りすぐりのカットを採用して長年の活動の成果を見せてくれる本だ。またQRコードをところどころに付してあり、著者の作った昆虫の精細動画を見ることもできる。昆虫の「擬態」という不思議な生態に触れるのに、本書ほどの格好な入門書…(続く
内容紹介:著者は2021年の夏に兵庫県の伊丹市昆虫館でオンラインにより「昆虫の擬態」についての講演を行った。本書は好評だったこの講演をもとにまとめられたものである。著者は昆虫写真家として50年ぐらいのキャリアがあるが、そのテーマの一つが世界のいろいろな擬態昆虫の写真撮影である。その成果は『昆虫の擬態』(平凡社、自然写真協会賞)ほかの写真集にまとめられている。本書はそれらの中から選りすぐりのカットを採用して長年の活動の成果を見せてくれる本だ。またQRコードをところどころに付してあり、著者の作った昆虫の精細動画を見ることもできる。昆虫の「擬態」という不思議な生態に触れるのに、本書ほどの格好な入門書はないだろう。擬態は英国の博物学者でダーウィンなどと同時代のベイツなどにより発見された現象である。植物の葉(コノハムシ)、枝や木の皮(カレエダカマキリやナナフシ)、花弁(ハナカマキリ)などに擬態(そっくり真似る)することから始まり、強い虫(アリやハチや毒虫)のカタチや模様を真似するもの、ヤママユ蛾などのようなビックリするような色彩やメダマ模様を隠していて触れると突然それを見せて威嚇するものなど、何種類かのパターンがある。現象としては明らかだが、それがどのように進化の過程でその昆虫に備わったかのかは、実は今日まで完全に解明されたわけではない。本書の25ページにあるムラサキシャチホコの枯葉が丸まったような形態など、だまし絵の画家が描いたような見事さであるが、ではなぜ人間の目にそのように見えるのかは(見える必要があるのか)はよくわかっていない。本書のまえがきで著者は「鳥の目、虫の目、ダマす虫」という一文でこう書いている。「昆虫たちはどのようにして、擬態を進化させてきたのだろうか。――昆虫が身を守りたいのは捕食者からである。――そのなかで優れた視覚を持ち擬態の効果があるのは鳥類である。つまり昆虫の擬態や威嚇は鳥に向けて開発されたものなのだ。それでは鳥には昆虫はどのように見えているのだろうか。――ともかくも擬態を考える上で、人、鳥、虫の3者の関係を考えることはとても重要なことだ。」自然を考えるためのヒントとしてこの「擬態」現象に着目してみる、その入門書として作られている一冊だ。
弱者が自然界で生き残るための、あれやこれやの方法。QRコードで著者作成の精細動画も見られる。
もくじ情報:はじめに―人の目、鳥の目、ダマす虫;1 よくある物にまぎれる―植物のカタチを真似ろ;2 目立たないように生きる―背景に溶け込め;3 強いヤツの真似をする―ハチでない者を探せ;4 驚かせてチャンスをつかめ―突然、顔が出る;おわりにかえて―死んだふり?
著者プロフィール
海野 和男(ウンノ カズオ)
1947年東京生まれ。東京農工大学卒。昆虫写真家。著書『昆虫の擬態』(平凡社)は日本写真協会年度賞受賞。日本自然科学写真協会会長、日本動物行動学会会員など。2021年度日本動物行動学会日高賞受賞。海野和男写真事務所主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
海野 和男(ウンノ カズオ)
1947年東京生まれ。東京農工大学卒。昆虫写真家。著書『昆虫の擬態』(平凡社)は日本写真協会年度賞受賞。日本自然科学写真協会会長、日本動物行動学会会員など。2021年度日本動物行動学会日高賞受賞。海野和男写真事務所主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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