内容紹介：１３世紀日本に迫るモンゴルの嵐。立ち向かったのは悩み多き若き執権と硬骨の革新政治家だった。動乱相次ぐ政治史を立体的に描く！
「英雄」とは決して呼べない素顔をもつ若き執権・北条時宗と、そんな彼を支え将軍権力を立て直すべく大胆な改革を試みた硬骨の政治家・安達泰盛。二人が中核を担う十三世紀の日本に、ユーラシアを席巻したモンゴルの嵐が迫る―。血なまぐさい権力闘争に明け暮れる鎌倉政治史を外交、宗教、絵巻や彫刻など多様な視点から立体的に編み上げた労作！
もくじ情報：プロローグ　若君誕生；第１章　時宗誕生前後の幕府政治；第２章　北条得宗と御家人安達氏；第３章　蒙古襲来のなかで；第４章　絵にみる時宗時代；第５章　時宗と日中禅宗世界；第６章　時宗死後の政治改革；エピローグ　記憶のなかで

村井　章介(ムライ　ショウスケ)
１９４９年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士（文学）。東京大学名誉教授。専門は日本中世史。主な著作に『日本中世境界史論』（角川源義賞受賞）などがある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）