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出版社名:みすず書房
出版年月:2023年7月
ISBN:978-4-622-09619-1
P488~1007 134P 22cm
励起 仁科芳雄と日本の現代物理学 下
伊藤憲二/〔著〕
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内容紹介・もくじなど
1930年代、理化学研究所・仁科研究室は規模を増し、宇宙線観測で海外の研究者と競りながら成果を上げ始める。国内の研究者ネットワークを拡充し、海外との情報交換も活性化させていく。下巻ではさらに、湯川秀樹の中間子論の登場、巨大実験の時代の幕開けとサイクロトロンの建設、そして、仁科の名を永久に原爆に結び付けた軍事研究(二号研究)を経て、敗戦・占領期の破壊と混乱を見る。そこから日本学術会議や種々の研究インフラを再建して科学界を国際的な研究コミュニティーに復帰させるために、仁科は文字通り粉骨砕身した。本書は朝永振一郎をして「超人的」と言わしめた仁科の仕事の全容を浮かび上がらせるものである。そのために著者…(続く
1930年代、理化学研究所・仁科研究室は規模を増し、宇宙線観測で海外の研究者と競りながら成果を上げ始める。国内の研究者ネットワークを拡充し、海外との情報交換も活性化させていく。下巻ではさらに、湯川秀樹の中間子論の登場、巨大実験の時代の幕開けとサイクロトロンの建設、そして、仁科の名を永久に原爆に結び付けた軍事研究(二号研究)を経て、敗戦・占領期の破壊と混乱を見る。そこから日本学術会議や種々の研究インフラを再建して科学界を国際的な研究コミュニティーに復帰させるために、仁科は文字通り粉骨砕身した。本書は朝永振一郎をして「超人的」と言わしめた仁科の仕事の全容を浮かび上がらせるものである。そのために著者は、自身が発見した新資料も含め、仁科関係文献・書簡やGHQ関連文書などを渉猟し、この時期の歴史的事象を精細に再構築している。20世紀の日本の科学史を語るうえで避けて通れない書になると同時に、国内の科学者に関する“科学史的伝記”の文化を切り拓く意味でも、画期的な著作である。
もくじ情報:4 研究の開花と巨大科学への道(学振第一〇小委員会と宇宙線中の新粒子;原子核物理と小サイクロトロン;生物・医学研究者として;中間子理論と素粒子論グループ―湯川・朝永・坂田と仁科;六〇インチ・サイクロトロンの建設);5 戦争(総動員下の学術政策;理研における戦時核エネルギー研究;原爆投下と被害調査);6 戦後と復興(サイクロトロンの破壊とラジオアイソトープの輸入;学術体制刷新運動と日本学術会議;理研所長から科研社長へ;学術外交と死;遺産)
著者プロフィール
伊藤 憲二(イトウ ケンジ)
科学史家。京都大学大学院文学研究科現代文化学専攻科学哲学科学史専修・准教授。2002年、Harvard University,Graduate School of Arts and Sciences,Department of History of ScienceにてPh.D.(科学史)を取得。東京大学先端科学技術研究センター・特任教員(2002‐2006年)、東京大学情報学環・特任講師(2006)、総合研究大学院大学葉山高等研究センター・准教授(2007-2010年)、同大学大学院先導科学研究科生命共生体進化学専攻・准教授(2020-2022年)などを経て、現職…(続く
伊藤 憲二(イトウ ケンジ)
科学史家。京都大学大学院文学研究科現代文化学専攻科学哲学科学史専修・准教授。2002年、Harvard University,Graduate School of Arts and Sciences,Department of History of ScienceにてPh.D.(科学史)を取得。東京大学先端科学技術研究センター・特任教員(2002‐2006年)、東京大学情報学環・特任講師(2006)、総合研究大学院大学葉山高等研究センター・准教授(2007-2010年)、同大学大学院先導科学研究科生命共生体進化学専攻・准教授(2020-2022年)などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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