世界無形文化遺産の全体像を俯瞰できるデータ・ブック。本書は、ユネスコの最新の無形文化遺産の全体像、すなわち、無形文化遺産保護条約の仕組み、「緊急保護リスト」８１件、「代表リスト」６６７件、条約の原則と目的に適った好ましい実践事例である「グッド・プラクティス」４０件の合計７８８件の全件を理解することにより、後継者難、社会環境の変化などで失われつつある地方の良き伝統文化の持続可能な発展につながるヒントやノウハウを見出したい。
もくじ情報：世界無形文化遺産の概要（世界無形文化遺産とは；世界無形文化遺産が準拠する国際条約；無形文化遺産保護条約の成立の背景；無形文化遺産保護条約の成立の経緯とその後の展開；無形文化遺産保護条約の理念と目的　ほか）；世界無形文化遺産の地域別・国別一覧（アフリカ；アラブ諸国；アジア；太平洋；ヨーロッパ・北米　ほか）

古田　陽久(フルタ　ハルヒサ)
世界遺産総合研究所　所長。１９５１年広島県生まれ。１９７４年慶応義塾大学経済学部卒業、１９９０年シンクタンクせとうち総合研究機構を設立。アジアにおける世界遺産研究の先覚・先駆者の一人で、「世界遺産学」を提唱し、１９９８年世界遺産総合研究所を設置、所長兼務。毎年の世界遺産委員会や無形文化遺産委員会などにオブザーバー・ステータスで参加、中国杭州市での「首届中国大運河国際高峰論壇」、クルーズ船「にっぽん丸」、三鷹国際交流協会の国際理解講座、日本各地の青年会議所（ＪＣ）での講演など、どの活動を全国的、国際的に展開している。これまでに７０か国、約３００の世界遺産地を訪問している。ＨＴＴひろしま観光大使（広島県観光連盟）、防災士（日本防災士機構）。専門分野　世界遺産制度論、世界遺産論、自然遺産論、文化遺産論、危機遺産論、地域遺産論、日本の世界遺産、世界無形文化遺産、世界の記憶、世界遺産と教育、世界遺産と観光、世界遺産と地域づくり・まちづくり（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）