内容紹介：家族、パートナー、友人、ペット……身近で大切な存在を失ってしまったとき、どうやってそれを受け入れたらいいんだろう？「父さんが死んだことを書いてもいいかな」。父との思い出、息子の成長、母との対話……「喪失」と「回復」の道のりを綴った哲学エッセイ
「どうしてじいじは死んじゃったの？」息子の問いに、私はうまく答えることができなかった。大切な人を亡くしたとき、私たちはどうやってそれを受け止めたらいいんだろう。哲学者の著者が、父の死をきっかけに書し綴った、喪失と回復の道のりを優しくたどるエッセイ。
もくじ情報：十円玉と骨；死んだらどうなるの；盆踊りの夜に；帰札；聖橋にて；追憶；幸せを感じる練習；死のイメージ―死と孤独α；一周忌；死の抑圧―死と孤独β；喪失の後で；ローリー・ポーリー；生きているうちに、死を語る―死と孤独γ；父の手記；母；献杯

岩内　章太郎(イワウチ　ショウタロウ)
１９８７年、札幌生まれ。豊橋技術科学大学准教授。早稲田大学大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程修了。博士（国際コミュニケーション学）。専門は現象学を中心にした哲学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）