気候変動が深刻化する中、カーボンニュートラルな都市を目指す取り組みが加速している。脱炭素の視点で都市計画を考えるための全体像から、実装される多様な要素技術、街区・自治体・国土レベルのスケール別実践例、法解釈や意識改革、ソフト面の仕組みまでを幅広く詳述する一冊。現状の課題と先端技術の総合的理解に最適。
もくじ情報：１章　環境共生時代のまちづくりのあり方を俯瞰する（パリ協定下のまちづくりの任務と課題―その成果と展望；カーボンニュートラルなまちづくりを考える枠組み；共通社会経済経路（ＳＳＰ）からの視点）；２章　まちに実装されるカーボンニュートラルの技法（多様な要素技術の全体像；各技術の実装事例）；３章　地区／自治体／広域―スケール別・カーボンニュートラルへのアプローチ（カーボンニュートラルを指向した都市計画・まちづくりの枠組み；カーボンニュートラルに向けた建築行政のチャレンジ；気候変動対策と自治体との「距離」）；４章　カーボンニュートラルのためのソフトウエアを考える（市民の意識や行動の変容に向けた理論と取り組み；カーボンニュートラルなまちづくりを支える共創拠点；市民を巻き込む協働型ガバナンスによるカーボンニュートラルなまちづくり―京都市エコ学区；マネジメント主体としてのシュタットベルケ；資金の確保）