過去・現在・未来が〈待つこと〉の中でひとつに溶け合っている！即時性が当たり前という今の時代に〈待つ〉とはいかなることなのか。教会暦に刻まれた〈アドベント＝待降節〉という待ち望みの期間を、聖書の登場人物たちの生き様によって辿りなおす。現在を待つ、過去を待つ、そして未来を待つという、人間に備えられている多層的な資質を呼び覚ましてくれる最良のアドベント読本。
もくじ情報：序章　待つことについての考察（なぜ待つのか；アドベントを迎えるにあたって；現在を積極的に待つ　ほか）；１章　アブラハムとサラ、私たちの信仰の祖―待つことへの招き（創世記一二・一；創世記一五・一‐二；創世記一六・二　ほか）；２章　預言者たち―主の日を待つ（イザヤ書七・一四‐一六；イザヤ書九・五‐六；イザヤ書一一・六‐九　ほか）；３章　洗礼者ヨハネ―時の狭間で待つ（ルカによる福音書一・一三‐一七；ルカによる福音書一・六五‐六六；マルコによる福音書一・四‐五　ほか）；４章　マリア―待ち続けた生涯（ルカによる福音書一・二八‐二九、三八；ルカによる福音書一・三九‐四〇、四六‐四七；ルカによる福音書二・三四‐三五　ほか）

グッダー，ポーラ(グッダー，ポーラ)
１９６９年生まれ。オックスフォード大学クィーンズ・カレッジＰｈ．Ｄ。カデスドン・リポン神学校、バーミンガム・クィーンズ・エキュメニカル神学校他で教鞭を取り、英国聖書協会の常駐神学者などを歴任。現在はフリーランスの聖書学者として幅広く活動している