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出版社名:青土社
出版年月:2025年10月
ISBN:978-4-7917-7743-3
393,40P 19cm
戦争と占領の日本映画史 歴史の「闇」を捉え返す
紙屋牧子/著
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内容紹介・もくじなど
マキノ正博が戦中に発表した「明朗」な作品群、長谷川一夫と古川ロッパの共演作、占領期に生まれた「パンパン映画」と「母もの映画」―。同時代の文脈のなかに差し戻すことで、その映画がもつ隠された政治性・歴史性を鋭く浮かび上がらせるスリリングな映画論。その明るさが覆い隠しているものとは何か。
もくじ情報:第1部 隠された欲望(日清・日露戦争後の大衆文化におけるサディズム/マゾヒズムの表象―継子いじめ譚『五郎正宗孝子伝』(一九一五年)を起点に;戦時下のホモソーシャル―長谷川一夫と古川ロッパの、「男」の生きる道;占領下のホモソーシャル―長谷川一夫と古川ロッパの、「傷」だらけの男);第2部 「闇」の女たち(一…(続く
マキノ正博が戦中に発表した「明朗」な作品群、長谷川一夫と古川ロッパの共演作、占領期に生まれた「パンパン映画」と「母もの映画」―。同時代の文脈のなかに差し戻すことで、その映画がもつ隠された政治性・歴史性を鋭く浮かび上がらせるスリリングな映画論。その明るさが覆い隠しているものとは何か。
もくじ情報:第1部 隠された欲望(日清・日露戦争後の大衆文化におけるサディズム/マゾヒズムの表象―継子いじめ譚『五郎正宗孝子伝』(一九一五年)を起点に;戦時下のホモソーシャル―長谷川一夫と古川ロッパの、「男」の生きる道;占領下のホモソーシャル―長谷川一夫と古川ロッパの、「傷」だらけの男);第2部 「闇」の女たち(一九四八年の機械仕掛けの神―占領下の日本映画における「闇」の女たちの表象;「聖」なる女たち―「母もの映画」に刻まれた占領の影;占領期の田中絹代と小津安二郎―『風の中の牝〓』と『宗方姉妹』の描く「暴力」の意味を捉え返す;ポスト占領期における男性・女性の闘争―『やっさもっさ』(1953年)と「講和」);第3部 明朗という「闇」(出征兵士を送る妻の「涙」の表象をめぐって―『ハナ子さん』(一九四三年、マキノ正博)の多相性;なぜ「明朗」なのか―一九三九年の映画『鴛鴦歌合戦』と『春秋一刀流』の連続性/非連続性;エノケンの身体表象にみる相克―『孫悟空』(一九四〇年)における(反)全体主義);第4部 歴史の「闇」(冤罪事件へのシンパシー―マキノ雅弘監督『次郎長三国志 第九部 荒神山』(一九五四年)の異様さ;時代劇映画の一九六八年―『祇園祭』(山内鉄也監督)をめぐる論争と伊藤大輔のイデオロギー)
著者プロフィール
紙屋 牧子(カミヤ マキコ)
日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、玉川大学・武蔵野美術大学・日本大学非常勤講師、早稲田大学演劇博物館招聘研究員。専門は映画学、表象文化論。主として貫戦期の日本映画の表象について研究しており、近年は映像メディアにおける近代天皇(制)の表象分析もおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
紙屋 牧子(カミヤ マキコ)
日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、玉川大学・武蔵野美術大学・日本大学非常勤講師、早稲田大学演劇博物館招聘研究員。専門は映画学、表象文化論。主として貫戦期の日本映画の表象について研究しており、近年は映像メディアにおける近代天皇(制)の表象分析もおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)