近代東アジア穀物市場の多様性を理解する。米殻・小麦・粟の流通を分析対象として日本と東アジアの流通データから経済構造を精緻に分析、現代に至る食料問題の常識に一石を投じる。
もくじ情報：序章　近代東アジア穀物市場の再編；第１章　近代東アジア米穀市場における多角的供給構造；第２章　アジア太平洋の小麦市場と日本商社；第３章　両大戦間期中国における湖南米流通―長沙・上海市況を事例に；第４章　朝鮮・咸鏡南道の輸入粟市場と鉄道拡張・工業化・農業生産；第５章　朝鮮米と東京・大阪・熊本米穀市場の価格形成；終章　総括と展望

篠根　拓人(シノネ　タクト)
修士（経済学）慶應義塾大学。慶應義塾大学経済学部准訪問研究員