「生態学的危機は心からの回心への呼びかけです」という教皇フランシスコの『ラウダート・シ』におけるメッセージにどう応えていくのか。本書は私たちの内的な荒れ野を緑へと変容させていく一つの道を示す。聖イグナチオの「霊操」に基づきながら提供される聖書の言葉、先人たちの深い洞察の言葉、多様で豊かな祈りの材料が、あなたを土と草の匂いがする祈りの旅路へと導いてゆくだろう。
もくじ情報：１章　自然に対する驚き；２章　すべての被造物とともに神から受け取る；３章　創造の中心にいる人間に対する神の計画；４章　人間によって被造物が傷つけられていること；５章　被造物に対する自分の罪を認める；６章　被造物を守るための回心への招き；７章　人間の不条理の中心にある、神の狂おしい愛；８章　新しくされた世界の喜びと希望；結び　回心のうちに忍耐強くとどまる；付録１　祈り；付録２　典礼とエコロジー；付録３　読書のためのテキスト

シャルムタン，エリック(シャルムタン，エリック)
イエズス会司祭、Ｆａｃｕｌｔ´ｅ　Ｌｏｙｏｌａ　Ｐａｒｉｓ（旧Ｃｅｎｔｒｅ　Ｓ｀ｅｖｒｅｓ）哲学部長。自然哲学および応用倫理学の教授。専門・関心領域は、自然哲学、環境倫理、進化の倫理、動物倫理、ＡＩの倫理、トランスヒューマニズム。２０１１年以来、イグナチオの観点からエコロジカルな黙想を指導している