英国の豪華な作家陣が描くクリスマス・ロマンスを３編集めました。巻末には、本邦初公開となるサラ・モーガンの全作品リストを特別掲載！寒い季節にぴったりの心温まる物語をお楽しみください。『緑の乙女に口づけを』ベティ・ニールズ／麦田あかり　訳　交通事故に遭った子らを看護する働き者の看護師ジョージーナの前に、彼らの後見人でオランダの高名な医師ユリウスが現れた。胸のときめきを必死に抑える彼女だったが、住み込み看護を頼まれる！『サンタクロースにキスを』ルーシー・ゴードン／萩原ちさと　訳　もうすぐクリスマス。村の屋敷に新しい主が来たと聞き、ドーンは障害を持つ子たちのための恒例のパーティができると喜んだ。だがいざ会うと、新しい主とはかつて彼女を捨てた元恋人ベンで…。『聖夜のフェアリーテイル』サラ・モーガン／小長光弘美　訳　娘にクリスマスプレゼントを買うため、デパートの売り場で妖精の衣装を着て密かに副業を始めたロキシー。だがその姿を片想い中の会社の同僚ジェームズに見られ、金に困っているのかと問われ…。

ニールズ，ベティ(ニールズ，ベティ)
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後１２年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。１９６９年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。２００１年６月、惜しまれつつ永眠