本書は、基本的な例題を選び、その解法をできるだけ丁寧に示すことによって、手法のエッセンスが理解できるように心掛けた。例題としては、単に公式に数値を代入するという形式的なものではなく、われわれの身近な問題を取り上げ、現実の問題をＯＲの問題に定式化していく過程をくわしく解説し、ＯＲが定量的常識であることを読者に実感してもらえるよう心掛けた。使われる数学は、まだ十分に準備のできていない大学の初学年の学生、文系の学生や、社会に出て数学に触れることが久しい人にも理解できるものに限定した。
もくじ情報：第１章　序論；第２章　ＡＨＰ―ゲーム感覚意思決定法；第３章　予測―回帰分析のはなし；第４章　ゲーム理論；第５章　経済計算；第６章　在庫管理；第７章　最適化問題；第８章　日程の計画と管理；第９章　待ち行列