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出版社名:幻冬舎
出版年月:2006年6月
ISBN:978-4-344-01177-9
272P 21cm
神聖喜劇 第3巻
大西巨人/〔原作〕著 のぞゑのぶひさ/〔漫画〕著 岩田和博/〔企画・脚色〕著
組合員価格 税込 1,386
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内容紹介・もくじなど
「わが日本の戦争は『殺して分捕る』が目的ではない。決して『殺して分捕る』が目的であってはならない」国軍の典型的少壮将校であるかに見えた村上少尉が発した言葉は、東堂太郎を驚かせる。彼の脳裡を巡る「日本古来の武士道」に象徴される日本人的心性の光と影。そして、入隊前に過ごした料亭「安芸」の“彼女”との情交―。長門の海を見晴るかす宿の一室、「人生の喪服」をまとったかのような“彼女”と、「無名の戦争」における犬死にを覚悟した東堂との間で交わされる、静謐のうちにも互いに斬り込むがごとき言葉と性の応酬…。一方、内務班における日常は、次々に奇妙な情景を現出させる。人間社会の非合理が凝縮された軍隊という強大な相…(続く
「わが日本の戦争は『殺して分捕る』が目的ではない。決して『殺して分捕る』が目的であってはならない」国軍の典型的少壮将校であるかに見えた村上少尉が発した言葉は、東堂太郎を驚かせる。彼の脳裡を巡る「日本古来の武士道」に象徴される日本人的心性の光と影。そして、入隊前に過ごした料亭「安芸」の“彼女”との情交―。長門の海を見晴るかす宿の一室、「人生の喪服」をまとったかのような“彼女”と、「無名の戦争」における犬死にを覚悟した東堂との間で交わされる、静謐のうちにも互いに斬り込むがごとき言葉と性の応酬…。一方、内務班における日常は、次々に奇妙な情景を現出させる。人間社会の非合理が凝縮された軍隊という強大な相手を向こうに、自らの論理性のみを恃んだ東堂の冷静な“戦い”が続いていく。近づく波乱への蠢動を秘めた緊張の第三巻。
もくじ情報:第3部 運命の章(神神の罠;十一月の夜の媾曳;「匹夫モ志ヲ奪フ可カラズ」);第4部 伝承の章(暗影;道;対馬風流滑稽譚);エッセイ 要塞の日々;解題 血なまぐさい月は、まっぴらだ。
著者プロフィール
大西 巨人(オオニシ キョジン)
小説家、批評家。1919年福岡県生まれ。1949年、『精神の氷点』でデビュー。執筆に約二五年をかけた大作『神聖喜劇』をはじめ、著書多数。近年は、インターネット・サイトでの作品公開も行なっている
大西 巨人(オオニシ キョジン)
小説家、批評家。1919年福岡県生まれ。1949年、『精神の氷点』でデビュー。執筆に約二五年をかけた大作『神聖喜劇』をはじめ、著書多数。近年は、インターネット・サイトでの作品公開も行なっている

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