１つ１つの定理を数学者のエピソードと合わせておもしろく紹介し、隠された数学者の人間味あふれる物語も紹介。

定理は、社会ニーズに応えるために生まれた。古代文明時代は、数学者は天文学に通じ、ギリシャ時代は、数学者は測量に秀でていた。一つ一つの定理には、数学者たちの人間味あふれる物語がある。定理を読み解くことで、数学の奥深さが味わえ、おもしろさも分かってくる。いざ、知っているようで知らない定理の世界へ出発しよう。
もくじ情報：第１章　定理って何？予想って何？（「定理」って何？；数学の「公理」とユークリッドの『原論』；人の世界観に合わせて進化した「定理」の変遷）；第２章　数学おもしろ定理（ピタゴラスは弟子の発見を横どりした？！―ピタゴラスの定理；直線で囲まれた形ならどんな面積でも求められる―ヘロンの公式；大商人タレスの知恵―タレスの定理　ほか）；第３章　さらに未来へ向けて発展する近代数学の定理（古典数学から現代数学へ；複雑な微分方程式が代数方程式に変身！！―関数ｆ（ｔ）のラプラス変換；すべての実数値関数は三角関数に化ける！！―フーリエ級数　ほか）

関根　章道(セキネ　アキミチ)
１９５６年東京生まれ。日本大学理工学部数学科卒業。大学時代の専攻は偏微分方程式。現在、私立東京実業高等学校数学科教諭（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）