内容紹介：膠原病は同じ病名でも各症例により、その対応の仕方も違ってくる。そこでこのケースレポートでは実地医家の立場より可能な限り、総括的にして、なお各疾患の症例ごとの特異性も考慮できるように要領よくまとめたものである。臨床家や研修医にとって病気に対応する考え方をまとめるのに有用であり、とくに巻末資料は日常の実地診療を行う上で役立つ実用書となっている。
膠原病などの免疫疾患を専門とする病院や他のクリニックより紹介された患者の精査、診療を行ってきた各症例について代表的なものを選んでまとめたもの。
もくじ情報：ＲＡ‐１　多関節痛を主訴に受診した典型的早期関節リウマチの症例；ＲＡ‐２　発熱、多関節炎、皮疹を訴える悪性リウマチ例；ＲＡ‐３　治療抵抗性関節リウマチ；ＡＳ　思春期から腰背部痛を認め、慢性に進行した強直性脊椎炎；ＳＡＰＨＯ　発熱、前胸部痛、腰痛、掌蹠膿疱症、〓（ざ）瘡の症例；Ｇｏｕｔ　疼痛のため歩行困難の出現した痛風；ＰＭ／ＤＭ‐１　筋症状、筋原性酵素の上昇、皮疹を訴える皮膚筋炎；ＰＭ／ＤＭ‐２　典型的ヘリオトロープ疹を示す皮膚筋炎；ＰＭＲ　劇的に改善したリウマチ性多発筋痛症；ＦＭ　検査所見ではほとんど異常を認めない線維筋痛症〔ほか〕