子どもたちが安全に、また安心して日々充実した生活をおくれることが保育所保育の目的です。子どものケガや事故はあってはいけません。でも、実際にはケガや事故がおこります。ケガや事故の予防が、子どもたちの生活やあそびに禁止事項を増やしたり、管理をつよめたりするのでは本末転倒です。子どもたち自身が自分の安全に注意しながら意欲的に遊べるようにするケガや事故の予防法はあるのでしょうか。この問題に、正面から取り組んだのが堺市立鳳保育所の保育職員であり、その実践をまとめたのが本書です。
もくじ情報：第１章　リスクマネジメントの第一歩；第２章　リスクマネジメントの視点を保育にいかす；第３章　命のテーマを深めてくれたリスクマネジメント；鳳保育所リスクマネジメントに取り組んでの感想；公立保育所民営化引継ぎの中で；当たり前の生活感覚を保育に　おわりにあたって；解説　協働関係が生み出す命を大切にする保育

渡邉　保博(ワタナベ　ヤスヒロ)
１９５１年山口県生まれ、京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。三重大学教育学部助教授を経て、静岡大学教育学部教授。大学で保育学を講義するかたわら、保育者とともに研修等の活動に幅広く活躍している。著書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）