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出版社名:みすず書房
出版年月:2016年11月
ISBN:978-4-622-08552-2
211P 20cm
果報者ササル ある田舎医者の物語
ジョン・バージャー/〔著〕 ジャン・モア/〔著〕 村松潔/訳
組合員価格 税込 3,168
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内容紹介・もくじなど
ブッカー賞作家ジョン・バージャーと写真家ジャン・モアが、一人の田舎医者の姿を通して人間と医療の本質を浮彫にした傑作ドキュメント。舞台はイングランド南西部の小村。階級社会の最下層に生きる村人たちは、貧困やそれに伴うさまざまなスティグマに絡めとられている。医師ササルはその村に住みつき、傷を負った者、死に瀕する者、孤独な者のケアに当たる。ササル医師が村人との間に築いた稀有な関係性を、二人のアーティストが透徹した視線で記録する。本書の観察は、人間の生の価値の観念を押し広げるような数々の気づきを含んでいる。治療者とはいかなる存在なのか。他人を癒すことで癒される生、それを限りなく探り究めようとする者の幸福…(続く
ブッカー賞作家ジョン・バージャーと写真家ジャン・モアが、一人の田舎医者の姿を通して人間と医療の本質を浮彫にした傑作ドキュメント。舞台はイングランド南西部の小村。階級社会の最下層に生きる村人たちは、貧困やそれに伴うさまざまなスティグマに絡めとられている。医師ササルはその村に住みつき、傷を負った者、死に瀕する者、孤独な者のケアに当たる。ササル医師が村人との間に築いた稀有な関係性を、二人のアーティストが透徹した視線で記録する。本書の観察は、人間の生の価値の観念を押し広げるような数々の気づきを含んでいる。治療者とはいかなる存在なのか。他人を癒すことで癒される生、それを限りなく探り究めようとする者の幸福とその代償について、ササル医師は美しくも戦慄すべき事例を提供しており、読後も一巻全体から受けた衝撃が後を引く。原著は1967年刊。以来読み継がれ、今日の極度にマニュアル化された医療に対してますます深く問いかける。静謐でありながら強烈なメッセージを放つ一冊。
著者プロフィール
バージャー,ジョン(バージャー,ジョン)
1926年、ロンドン生まれ。小説家・評論家・詩人。著作には、小説、詩、戯曲・シナリオ、美術や視覚メディアに関する評論、社会学的な研究としてのノンフィクションなどがある。1972年に小説G.(Weidenfeld&Nicolson,1972)でブッカー賞受賞(栗原行雄訳『G.』新潮社、1975)。70年代半ばにフランス・アルプスの小村ヴァレー・デュ・ジッフルに移り住み、以来そこで農業をしながら多彩な表現活動を続けている
バージャー,ジョン(バージャー,ジョン)
1926年、ロンドン生まれ。小説家・評論家・詩人。著作には、小説、詩、戯曲・シナリオ、美術や視覚メディアに関する評論、社会学的な研究としてのノンフィクションなどがある。1972年に小説G.(Weidenfeld&Nicolson,1972)でブッカー賞受賞(栗原行雄訳『G.』新潮社、1975)。70年代半ばにフランス・アルプスの小村ヴァレー・デュ・ジッフルに移り住み、以来そこで農業をしながら多彩な表現活動を続けている