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出版社名:講談社
出版年月:2020年3月
ISBN:978-4-06-519098-2
249P 18cm
22世紀を見る君たちへ これからを生きるための「練習問題」/講談社現代新書 2565
平田オリザ/著
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将来必要な能力って何だろう?子どもたちの文章読解能力は本当に「危機的」なの?未来の大学入試とは?英語教育は必要?そもそも日本人の大多数が、ネイティブと同じ発音をする必要があるのか?・・・教育とは、わからない未来を予想して、あるいは来るべき未来社会を予想して、「子どもたちに生きるための能力を授ける」という、いささか無謀な行為である。それでも20世紀前半くらいまでは、その予想は、ある程度可能だったかもしれない。たとえば自分の息子が、自分のあとを継いで漁師になることが確実にわかっていれば、その子には、船の動かし方、釣り具や網の整備の仕方、天候の予測のための知識、万が一の時の泳ぎ方といったことを教えて…(続く
将来必要な能力って何だろう?子どもたちの文章読解能力は本当に「危機的」なの?未来の大学入試とは?英語教育は必要?そもそも日本人の大多数が、ネイティブと同じ発音をする必要があるのか?・・・教育とは、わからない未来を予想して、あるいは来るべき未来社会を予想して、「子どもたちに生きるための能力を授ける」という、いささか無謀な行為である。それでも20世紀前半くらいまでは、その予想は、ある程度可能だったかもしれない。たとえば自分の息子が、自分のあとを継いで漁師になることが確実にわかっていれば、その子には、船の動かし方、釣り具や網の整備の仕方、天候の予測のための知識、万が一の時の泳ぎ方といったことを教えておけばよかった。しかし、いま私たちが直面し知ているのは、おおよそ以下のような問題である。■まず、その子が、どんな職業に就くかまったく予想できない。■たとえ親が子どもを漁師にしたいと考えても、そもそも22世紀に漁師という仕事があるかどうかがわからない。■さらに、たとえ漁師という仕事が生き残ったとしても、そこで必要とされる能力について予想がつかない。■それは、漁業ロボットを操作する能力かもしれない。漁から販売までを一元化し、六次産業化していくコーディネート力かもしれない。あるいは、養殖の技術や遺伝子組み換えについての研究こそが、漁師の本分となるかもしれない。■私が暮らす兵庫県豊岡市の隣町、カニ漁で有名な香美町では、多くのインドネシア人が漁業実習生として漁に携わっている。もしかすると、これからの漁師に必要な能力はインドネシア語の習得や、イスラムの習慣への習熟かもしれない。・・・本書の中で、私は「教育」について考えていきたいと思う。2020年の大学入試改革など、教育の大きな転換期を前に、私のこれまでの考えを、ひとつにまとめて記しておくのも、本書の狙いの一つである。・・
内容紹介・もくじなど
もくじ情報:序章 未来の漁師に必要な能力は何か?;第1章 未来の大学入試(一);第2章 未来の大学入試(二);第3章 大学入試改革が地域間格差を助長する;第4章 共通テストは何が問題だったのか?;第5章 子どもたちの文章読解能力は本当に「危機的」なのか?;第6章 非認知スキル;第7章 豊岡市の挑戦;終章 本当にわからない;付録 22世紀のための問題集
もくじ情報:序章 未来の漁師に必要な能力は何か?;第1章 未来の大学入試(一);第2章 未来の大学入試(二);第3章 大学入試改革が地域間格差を助長する;第4章 共通テストは何が問題だったのか?;第5章 子どもたちの文章読解能力は本当に「危機的」なのか?;第6章 非認知スキル;第7章 豊岡市の挑戦;終章 本当にわからない;付録 22世紀のための問題集
著者プロフィール
平田 オリザ(ヒラタ オリザ)
1962年、東京都生まれ。国際基督教大学在学中に劇団「青年団」結成。戯曲と演出を担当。現在、東京藝術大学COI研究推進機構特任教授、大阪大学COデザインセンター特任教授。2002年度から採用された国語教科書に掲載されている平田のワークショップ方法論により、多くの子どもたちが、教室で演劇を創る体験をしている。戯曲の代表作に『東京ノート』(岸田國士戯曲賞受賞)、『その河をこえて、五月』(朝日舞台芸術賞グランプリ受賞)、『日本文学盛衰史』(鶴屋南北戯曲賞受賞)、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
平田 オリザ(ヒラタ オリザ)
1962年、東京都生まれ。国際基督教大学在学中に劇団「青年団」結成。戯曲と演出を担当。現在、東京藝術大学COI研究推進機構特任教授、大阪大学COデザインセンター特任教授。2002年度から採用された国語教科書に掲載されている平田のワークショップ方法論により、多くの子どもたちが、教室で演劇を創る体験をしている。戯曲の代表作に『東京ノート』(岸田國士戯曲賞受賞)、『その河をこえて、五月』(朝日舞台芸術賞グランプリ受賞)、『日本文学盛衰史』(鶴屋南北戯曲賞受賞)、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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