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出版社名:みすず書房
出版年月:2024年1月
ISBN:978-4-622-09678-8
P700~1127 112,28P 20cm
世界の見方の転換 3 新装版/世界の一元化と天文学の改革
山本義隆/〔著〕
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内容紹介・もくじなど
アリストテレス・パラダイムの正否を数値的に検証するという決定的な問題を提供したのは、16世紀の彗星・新星の観測であった。この世紀に醸成された、自然研究の実証的方法にたいする新たな信頼と、高められた観測精度を足場に、ティコ・ブラーエやメストリンをはじめとする傑出した天文学者たちがドグマを次々に排してゆく。ティコの体系、ジョルダノ・ブルーノの無限宇宙など、宇宙像の刷新もダイナミックに模索される。そして、理論・技能・認識のすべてにわたる変革はついに、ケプラーの天体力学に結実する。ケプラーが自身の理論を打ち立てた思考過程と、それと不可分でありかつ現代の科学者のものとは根本から異なるケプラーの哲学・科学…(続く
アリストテレス・パラダイムの正否を数値的に検証するという決定的な問題を提供したのは、16世紀の彗星・新星の観測であった。この世紀に醸成された、自然研究の実証的方法にたいする新たな信頼と、高められた観測精度を足場に、ティコ・ブラーエやメストリンをはじめとする傑出した天文学者たちがドグマを次々に排してゆく。ティコの体系、ジョルダノ・ブルーノの無限宇宙など、宇宙像の刷新もダイナミックに模索される。そして、理論・技能・認識のすべてにわたる変革はついに、ケプラーの天体力学に結実する。ケプラーが自身の理論を打ち立てた思考過程と、それと不可分でありかつ現代の科学者のものとは根本から異なるケプラーの哲学・科学思想のニュアンスを精緻に読み解く最終章は、圧巻と言うほかはない。もっとも、ケプラーに限らない。史料原典・研究文献をはば広く読み込み、全3巻を通して浮沈する有名・無名の人物それぞれの構想と創意を丹念に跡づけ、読者にその思索の軌跡をいきいきと追体験させる手腕は、著者の真骨頂と言える。歴史研究の興味に心躍らせながら本書を読み終えたとき、前二著と合わせた“三部作”が提示する一個の史観が凛然と浮かび上がる。
もくじ情報:第3巻 世界の一元化と天文学の改革(彗星についての見方の転換―二元的世界溶解のはじまり;アリストテレス的世界の解体―一五七〇年代の新星と彗星;ティコ・ブラーエの体系―剛体的惑星天球の消滅;ヨハネス・ケプラー―物理学的天文学の誕生)
著者プロフィール
山本 義隆(ヤマモト ヨシタカ)
1941年、大阪生まれ。学校法人駿台予備学校勤務。科学史家。著書に、『重力と力学的世界』(現代数学社、1981、ちくま学芸文庫、全2巻、2021)、『熱学思想の史的展開』(現代数学社、1987、新版、ちくま学芸文庫、全3巻、2008‐2009)、『古典力学の形成』(日本評論社、1997)、『解析力学1、2』(共著、1998、朝倉書店)、『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞、2005、韓国語訳、、2005、英語訳The Pull of History: Human Understanding of Magn…(続く
山本 義隆(ヤマモト ヨシタカ)
1941年、大阪生まれ。学校法人駿台予備学校勤務。科学史家。著書に、『重力と力学的世界』(現代数学社、1981、ちくま学芸文庫、全2巻、2021)、『熱学思想の史的展開』(現代数学社、1987、新版、ちくま学芸文庫、全3巻、2008‐2009)、『古典力学の形成』(日本評論社、1997)、『解析力学1、2』(共著、1998、朝倉書店)、『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞、2005、韓国語訳、、2005、英語訳The Pull of History: Human Understanding of Magnetism and Gravity、World Scientific、2018)、)、『ボーアとアインシュタインに量子を読む』(みすず書房、2022)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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