本書は、「相互作用」と「対称性」に着目して、３つの相互作用（電磁相互作用、強い相互作用、弱い相互作用）を軸に、対称性を通奏低音のようなバックグラウンドにして、「素粒子の標準模型」を理解することを目標に据えた。これまであまり馴染みのない数式や表現に戸惑うかもしれないが、本格的な専門書や論文を読むための踏み台となるような内容と解説を心掛けた。
もくじ情報：１　素粒子の世界；２　特殊相対性理論；３　量子力学；４　場の量子論（１）―自由場；５　場の量子論（２）―相互作用；６　量子電磁力学；７　対称性と対称性の自発的破れ；８　ゲージ理論；９　量子色力学；１０　電弱理論；１１　素粒子の標準模型；１２　素粒子と宇宙

川村　嘉春(カワムラ　ヨシハル)
１９６１年滋賀県長浜市生まれ。名古屋大学理学部物理学科卒業、金沢大学自然科学研究科物質科学専攻修了。信州大学理学部物理学科助手、助教授を経て、信州大学学術研究院（理学系）教授。学術博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）