内容紹介：「日本は無条件降伏をした。私はただ、恥ずかしかった」――表題作ほか、「故郷」「散華」「竹青」「十五年間」など、第二次大戦敗戦前後の昭和17(1942)-21年に発表された14篇。未曽有の混乱期に、そして訪れた〈新時代〉に、忠実に生きようとした作家の姿が浮かび上がる。(注=斎藤理生、解説=安藤宏)
「日本は無条件降伏をした。私はただ、恥ずかしかった」（「苦悩の年鑑」）―表題作ほか、「故郷」「散華」「竹青」「十五年間」など、第二次大戦敗戦前後の昭和１７‐２１（１９４２‐４６）年に発表された１４篇。未曽有の混乱期に、そして訪れた“新時代”に、忠実に生きようとした作家の姿が浮かび上がる。
もくじ情報：十二月八日；水仙；待つ；花火；故郷；帰去来；作家の手帖；散華；雪の夜の話；竹青；庭；貨幣；十五年間；苦悩の年鑑