内容紹介：ジャーナリストの尾木昌也が刺殺された。取材中の事案から捜査本部は中東の過激派に疑いを向けた。だが特命を受けた渋谷署生活安全課の野上謙は、過激派への容疑に異和感を抱く。尾木が調べていた様々なネタを追ううちに、おぞましき癒着の構造に行き着く。そして、鍵を握る元代議士の拉致現場に居合わせると、捜査を続けていた野上自身も銃撃を受けることに……。読後爽快な巨悪に迫る圧巻のアウトロー警察小説シリーズ、第三弾。
元警視庁捜査一課の敏腕刑事・野上謙は渋谷警察署長から「特命捜査」として、あるフリージャーナリスト殺害事件の捜査を命じられた。ジャーナリストは大物政治家と大企業会長の誘拐事件の謎を追っていたという。その真相に迫ろうとする野上の捜査を撹乱しようと、さまざまな偽情報が飛び交う。“最強の遊軍刑事”野上謙に危険が迫る―。異色シリーズ待望の第三弾。

南　英男(ミナミ　ヒデオ)
１９４４年東京生まれ。明治大学卒業後、雑誌編集者を経て青春ハードボイルド小説などを執筆して人気を博す。’８５年『街に棲む野獣』以降、ハードサスペンスに取り組む（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）