内容紹介：アメリカ憲政史に残る、制度崩壊の瞬間。
第２期トランプ政権の誕生以来、大統領の一挙手一投足がニュースにならない日はない。同政権の政策運営のあり方はアメリカの大学・研究機関や経済を弱体化させ、国内の秩序は崩壊寸前になっている。その影響は世界にも波及し、同盟国である日本の経済や安全保障への深刻な打撃は避けられない。こうした状況に、日本はいかに対抗すべきか？アメリカの政策の弱点はどこにあるのか？ＡＩ分野でアメリカに迫る中国は、新たな覇権国となりうるのか？かつてない不透明な局面で、日本の進路を示す渾身の一冊。
もくじ情報：第１章　トランプ関税の衝撃；第２章　トランプ関税の経済分析；第３章　「債券自警団」の活躍；第４章　ファブレスで発展したのに、なぜ工場国内回帰？；第５章　日鉄のＵＳスチール買収；第６章　アメリカから研究者と留学生が締め出される；第７章　トランプ革命の本質；第８章　中国は新しい世界秩序を構築できるか；第９章　米中ハイテク企業の未来；第１０章　関税交渉は山を越えたが、課題は山積み

野口　悠紀雄(ノグチ　ユキオ)
１９４０年、東京に生まれる。６３年、東京大学工学部卒業。６４年、大蔵省入省。７２年、エール大学Ｐｈ．Ｄ．（経済学博士号）を取得。一橋大学教授、東京大学教授（先端経済工学研究センター長）、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学教授などを経て、一橋大学名誉教授。専攻は日本経済論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）