簡素な生き方と、スピリチュアルな実践への献身と、超宗派的なアプローチで、チベット仏教の４宗派すべての僧に影響を与え、一般の人たちからも慕われた偉大なるラマの生涯と教え。１９世紀の偉大なチベット仏教僧、パトゥル・リンポチェを知る好著！１５０近いパトゥル・リンポチェのエピソード。パトゥル・リンポチェの関係者を詳細に紹介。チベット仏教を知る上で役立つ用語集も掲載。現地の写真も掲載。
もくじ情報：放浪の聖者（パルゲの系譜；新生児パトゥル；パトゥルの根本ラマ；小坊主パトゥル；パトゥル、強敵をやっつける；パルゲ・トゥルク、我が道を行く；学者、パトゥル；ド・ケンツェ、パトゥルを驚かせる；『ちょっとしたアドバイス』；パトゥル、礼拝を試みる　ほか）；伝記的付記（影響力のある人物、師、弟子【人名鑑】）

リカール，マチウ(リカール，マチウ)
１９４６年生まれ。フランス出身。分子生物学の国家博士号をもつチベット仏教の僧侶。１９７２年にパスツール研究所で分子遺伝学の博士号を取得。その後、科学者としてのキャリアを捨て、チベット仏教を信仰することを決意し、主にヒマラヤ山脈で暮らした。マインド・アンド・ライフ研究所の理事。２０００年にラビジャム・リンポチェ氏と共同設立した非営利団体「カルナ・シェチェン」において、東洋における人道支援活動により、フランス国家功労勲章を受章。１９８９年以来、ダライ・ラマ１４４世のフランス語通訳を務めている。２０１０年以降キャブジェ・ディルゴ・キェンツェ・リンポチェ氏の化身であるディルゴ・キェンツェ・リンポチェ氏と共に各地を巡り、一連の講演を行ったり、その教えの指導を支援したりしている