４７歳で若き官房長官となり、総理への階段を駆け上がる男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。「彼が誰かの操り人形だったら？」そう感じた女性記者が、背景を探ると、関係者の不審死、同級生の秘書や家族らの怪しい関係性が浮上し―。代議士を操ろうとする人物は誰なのか？心の闇に迫るミステリー長編。

早見　和真(ハヤミ　カズマサ)
１９７７年神奈川県生れ。２００８年『ひゃくはち』で作家デビュー。同作は映画化、コミック化されてベストセラーに。２０１５年『イノセント・デイズ』で、第６８回日本推理作家協会賞（長編及び連作短編集部門）、２０２０年『ザ・ロイヤルファミリー』で、第３３回山本周五郎賞、２０１９年度ＪＲＡ賞馬事文化賞を受賞する。同年に『店長がバカすぎて』で本屋大賞の９位となる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）