南吉の生誕１００年を期に「校定全集」に基づく忠実な表記で定評のある「新美南吉童話集」を新装刊行する。代表作を全て収録。

内容紹介：２０１３年は、　国民的児童文学作家・新美南吉の生誕１００周年にあたります。新美南吉の作品でもっとも知られているのは「ごん狐」と思われますが、１９５６年に小学校国語教科書に採録されて以来、現在でもすべての国語教科書に採録されていることからみても、その影響の大きさは計り知れません。しかしながら、新美南吉の幅広い著作活動を知るに足る資料が手に入りにくい現在、童話を中心に、童謡、詩、戯曲等を収録した本童話集（全３巻）によって、新美南吉の全貌に一人でも多くの方が近づいていただければと考えます。
教科書で親しんだ「ごん狐」をはじめ、南吉の代表作を全て収録。『ごん狐』『おじいさんのランプ』『花のき村と盗人たち』の全３巻。

新美　南吉(ニイミ　ナンキチ)
１９１３‐１９４３。童話「ごんぎつね」や「手袋を買いに」の作者として知られる児童文学者。大正２年７月３０日、愛知県知多郡半田町（現・半田市）に生まれる。旧制半田中学校卒業後、『赤い鳥』入選を契機に北原白秋や巽聖歌の知遇を得る。東京外国語学校で英文学を学ぶが病を得て帰郷。その後、安城高等女学校の教員をしながら執筆を続け、昭和１７年に第一童話集『おぢいさんのランプ』を出版。翌年３月２２日、結核のため、２９歳で世を去る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）