伯爵家の長女サラには、大嫌いな相手がいる。ラムズゲイト侯爵の次男、ヒューだ。数年前、彼がサラの従兄ダニエルに決闘を持ちかけたせいで大騒動となり、一族であるサラはデビューが１年遅れた。しかも、よりによってその年には１４組もの婚約が成立したのだ。デビューしていたなら、自分も結婚していたかもしれないのに…。ところが、ダニエルの妹ホノーリアの結婚式に先立つハウスパーティで、サラはヒューと再会する。決闘後、ダニエルとの関係が修復したヒューも呼ばれていたのだ。式までの数日を彼と共に過ごすよう頼まれ、腹立たしく思うサラだったが、ひょんなことから真夜中に彼とワルツを踊ることになって…。“ブリジャートン家”シリーズでおなじみのスマイス‐スミス一家の恋を描く外伝シリーズ。

クイン，ジュリア(クイン，ジュリア)
ハーバード大学ラドクリフ・カレッジ卒業後すぐにロマンス小説を書き始め、１９９５年にＳｐｌｅｎｄｉｄ（邦題：『すみれの瞳に公爵のキスを』）で作家デビュー。２０００年に発表した“ブリジャートン家”シリーズの第１作、２作、４作がＲＩＴＡ賞の候補作に選ばれ、人気ヒストリカル・ロマンス作家としての地位を確立。２００７年、シリーズ第８作がついに受賞。その他２作品がＲＩＴＡ賞を受賞している。また“ブリジャートン家”シリーズはドラマ化され、世界中で大人気を博している。米国ロマンス作家協会殿堂入り。太平洋岸北西部に家族と在住