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出版社名:講談社
出版年月:2025年2月
ISBN:978-4-06-538444-2
345P 16cm
系譜なき難解さ 小説家と批評家の対話/講談社文芸文庫 はJ9
埴谷雄高/〔著〕 秋山駿/対話 吉本隆明/対話
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内容紹介・もくじなど
内容紹介:長年の空白を破り『死霊』五章が発表された直後の1975年7月、埴谷雄高は吉本隆明と秋山駿、二人の批評家に向き合い、根源的な3つの対話を残した。最初は7月はじめに行われた吉本隆明との対談「意識 革命 宇宙」。ここで吉本は埴谷雄高と『死霊』に対して尊重の姿勢を保持しつつ、馴れ合わない厳しい態度を時に見せ、作品の内容に深く分け入ろうとしている。次は吉本と秋山駿の2人が埴谷と語った「思索的渇望の世界」。これは7月中旬に3度、計13時間におよんだ鼎談だという。ここでは先の「意識 革命 宇宙」でも吉本が文学史において埴谷雄高が系譜に位置づけられないことを述べていた延長で、埴谷の少年時代の生活に始…(続く
内容紹介:長年の空白を破り『死霊』五章が発表された直後の1975年7月、埴谷雄高は吉本隆明と秋山駿、二人の批評家に向き合い、根源的な3つの対話を残した。最初は7月はじめに行われた吉本隆明との対談「意識 革命 宇宙」。ここで吉本は埴谷雄高と『死霊』に対して尊重の姿勢を保持しつつ、馴れ合わない厳しい態度を時に見せ、作品の内容に深く分け入ろうとしている。次は吉本と秋山駿の2人が埴谷と語った「思索的渇望の世界」。これは7月中旬に3度、計13時間におよんだ鼎談だという。ここでは先の「意識 革命 宇宙」でも吉本が文学史において埴谷雄高が系譜に位置づけられないことを述べていた延長で、埴谷の少年時代の生活に始まり、個人的な詳細を引き出している。最後の「文学と政治 政治は死滅するか」では、「政治オンチ」を自任する秋山駿が埴谷雄高が若き日に志した政治の道を問うことに始まるが、最終的に埴谷文学の根本を問うて締めくくられる。
日本の戦後文学を代表する小説家、埴谷雄高の長篇『死霊』。四章の発表後四半世紀超の中断を経て五章「夢魔の世界」が掲載された「群像」一九七五年七月号は、瞬く間に書店から消えた―。その夏、作者は批評家吉本隆明と秋山駿の二人と連続的に三つの対話を交わす。世代の異なる三者が『死霊』をめぐって発した言葉は、文学の力が信じられていた時代の空気を生き生きと伝えつつ、戦後文学の終焉をも映し出していた。
もくじ情報:意識 革命 宇宙(埴谷雄高;吉本隆明);思索的渇望の世界(埴谷雄高;吉本隆明;秋山駿);文学と政治―政治は死滅するか(埴谷雄高;秋山駿)
著者プロフィール
埴谷 雄高(ハニヤ ユタカ)
1909・12・19~1997・2・19。小説家、評論家。台湾新竹生まれ。本籍は福島県相馬郡小高町。日本大学予科中退。31年日本共産党へ入党。32年同志宅で逮捕、2ヵ月弱の留置の後、不敬罪及び治安維持法違反で起訴、豊多摩刑務所に送監、33年に上申書を提出し、懲役2年執行猶予4年の判決を受ける。39年同人誌「構想」に参加。41年経済情報誌「新経済」を創刊、編集長を務める。同年12月9日、予防拘禁法で特高により拘引、年末まで拘禁。46年同人誌「近代文学」を創刊、『死霊』の連載を開始。70年『闇のなかの黒い馬』で谷崎潤一郎賞、76年『死霊』で日本文学大賞受賞(本データは…(続く
埴谷 雄高(ハニヤ ユタカ)
1909・12・19~1997・2・19。小説家、評論家。台湾新竹生まれ。本籍は福島県相馬郡小高町。日本大学予科中退。31年日本共産党へ入党。32年同志宅で逮捕、2ヵ月弱の留置の後、不敬罪及び治安維持法違反で起訴、豊多摩刑務所に送監、33年に上申書を提出し、懲役2年執行猶予4年の判決を受ける。39年同人誌「構想」に参加。41年経済情報誌「新経済」を創刊、編集長を務める。同年12月9日、予防拘禁法で特高により拘引、年末まで拘禁。46年同人誌「近代文学」を創刊、『死霊』の連載を開始。70年『闇のなかの黒い馬』で谷崎潤一郎賞、76年『死霊』で日本文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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