ピアニストになる夢を挫折し、東京から神戸に引っ越してきた河野美璃。失った夢に縛られ、自分の価値も居場所も見つけられず人生をさまよっている。そんな美璃が出会った青木空は記憶を失ってもあるがままの自分を受け入れ、キッチンカーを拠点に自由に生きている。廃墟、弾かれないピアノ、叶わなかった夢、思い出せない過去など、象徴的に登場する「役に立たないもの」たちと共に２人の物語は儚くも美しい旋律を奏で始める…。
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