知力の戦いは、戦いの構造を知ることから始まります。そして、戦略・戦術の採用にあたっては、戦いについての知識を総動員しなければなりません。本書は、戦いをゲームとして捉えています。そうすることで、実社会の戦いに直面したときにも冷静さを保ち、的確な判断を下せるという大きな効果があります。元航空幕僚長の著者が、戦いに勝つための戦略・戦術を語ります。
もくじ情報：１　１対１の戦い―勝率と資金力と破産問題；２　戦いの秘策―必勝法をめぐって；３　集団どうしの戦い―ランチェスターの法則；４　ミニマックスの戦略―純粋戦略を使って；５　ゼロサムの戦い―混合戦略を使って；６　ノン・ゼロサムの戦い―ジレンマに満ちた戦略；７　情報の戦い―ゲームにおける情報の価値；８　社会のゲーム―意思決定をめぐって

大村　平(オオムラ　ヒトシ)
工学博士。１９３０年秋田県に生まれる。１９５３年東京工業大学機械工学科卒業。防衛庁空幕技術部長、航空実験団司令、西部航空方面隊司令官、航空幕僚長を歴任。１９８７年退官。その後、防衛庁技術研究本部技術顧問、お茶の水女子大学非常勤講師、日本電気株式会社顧問、（社）日本航空宇宙工業会顧問などを歴任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）