内容紹介：流れ者の火狩り・明楽と共に黒い森を抜けた灯子。湾で待ち受けていた炎魔の群れからなんとか逃げ延びた灯子たちは、たどり着いた首都でかなたの家族を探し始める。一方、燠火家に身を置く煌四は、凄腕の火狩り・炉六の狩りに同行した先で、思いもよらない残酷な光景を目にする。それが燠火家の当主・油百七の差し金と知った煌四は、彼への疑いを深めていくが……。様々な思惑が交差する中、灯子と煌四が出会うとき、ある秘密が明かされる。
炎魔の群れに襲われたものの、辛くも逃げ延びた灯子。たどり着いた首都で、自分を助けてくれた火狩りの家族を探し始める。一方、煌四は火狩りに同行し、思いもよらない残酷な光景を目にする。父の仲間だった火狩りたちがある男を拷問していたのだ。それが燠火家当主の差し金によるものと知った煌四は、当主への疑いを深めていく。あらゆる思惑が渦巻く中、首都には（蜘蛛）と呼ばれる者による反乱の時が静かに迫っていた―。

日向　理恵子(ヒナタ　リエコ)
１９８４年、兵庫県生まれ。児童文学作家。著書に『魔法の庭へ』『日曜日の王国』『迷子の星たちのメリーゴーラウンド』など（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）