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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
野村 真理(ノムラ マリ)
1953年生。一橋大学にて博士(社会学)取得。金沢大学名誉教授。専門は、社会思想史・ヨーロッパ近現代史。著書に『ウィーンのユダヤ人―19世紀末からホロコースト前夜まで』(御茶の水書房、1999年/日本学士院賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 野村 真理(ノムラ マリ)
1953年生。一橋大学にて博士(社会学)取得。金沢大学名誉教授。専門は、社会思想史・ヨーロッパ近現代史。著書に『ウィーンのユダヤ人―19世紀末からホロコースト前夜まで』(御茶の水書房、1999年/日本学士院賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
ナチ・ドイツの犠牲者か、ホロコーストの協力者か。世紀末ウィーンを支えた一八万人ものユダヤ人社会は、第二次世界大戦が終わった時、消えてなくなっていた。アイヒマンを出世街道に押し上げた「ウィーン・モデル」は、いかにしてかくも苛烈なユダヤ人追放を可能にしたのか。オーストリアにおいて、ホロコース…(続く)
ナチ・ドイツの犠牲者か、ホロコーストの協力者か。世紀末ウィーンを支えた一八万人ものユダヤ人社会は、第二次世界大戦が終わった時、消えてなくなっていた。アイヒマンを出世街道に押し上げた「ウィーン・モデル」は、いかにしてかくも苛烈なユダヤ人追放を可能にしたのか。オーストリアにおいて、ホロコーストはいかにして起こり、また、いかにして「克服」されたのか。犠牲と加害のはざまを揺れ動いたオーストリアの近現代史を、戦前の反ユダヤ主義から戦後の歴史政策も含めて描ききる。
もくじ情報:第1部 オーストリアの反ユダヤ主義(近代的反ユダヤ主義言説の形成;両大戦間期オーストリアの反ユダヤ主義;ユダヤ人社会の政治的孤立と窮乏化);第2部 ホロコースト(エクソダス;移住から移送へ);第3部 二つの顔を持つ国(オーストリアの戦後補償;オーストリアの歴史政策)